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スマホアプリ開発の依頼前に知っておきたい見積もりのポイントと内訳・費用相場

スマホアプリ開発を依頼する際、見積もりは依頼者が費用を正確に把握するのはもちろん、依頼者と開発会社の共通認識にもつながるファーストステップとして重要な工程です。
具体的な要件の詳細を決めておくことで、見積もりの精度が上がります。
見積もりには、開発期間やエンジニアの人件費、サーバー費用、公開後の保守費用などが考慮されます。スマホアプリの機能やデザインによっても見積もりは大きく変動します。

スマホアプリ開発を依頼!見積もりを出す前に知っておきたいポイント

スマホアプリ開発の見積もりを出す前に押さえておきたいポイントは、大きく5つあります。

スマホアプリ開発の対応OSの選択

スマホアプリの開発環境の対象OSは、主にiOSとAndroidがあり、それぞれに必要な知識や開発環境が異なります。
アプリの制作会社によっては、iOS向けとAndroid向けを同時に開発依頼できる場合があります。スマホアプリの対象ユーザーや予算に合わせ、適切なOSを選択または同時開発することで、開発コストの最適化につながります。

ユーザーデータや個人情報の利用

開発の見積もりを出す際に重要な要素として、ユーザーデータや個人情報の使用があります。
アプリでユーザーのデータを取得・利用する場合、プライバシーポリシーや利用規約の作成、セキュリティ対策にコストがかかります。アプリ内でどのような情報をユーザーから収集し、どのように使用するかを明確にすることで、開発費用の見積もりがより具体的になります。

ログイン機能

ログイン機能の有無は、アプリ開発の見積もりに大きな影響を与えます。
ログイン機能が必要な場合、セキュリティ面での対策が求められ、開発コストと工数が増加する傾向にあります。
メールアドレスとパスワードによるものだけでなく、SNS連携によるログインや指紋認証など、ユーザーの利便性を考えた機能を追加するとさらにコストが上がる可能性があります。要件により必要性が異なるため、見積もりを出す前にしっかりと検討することが重要です。

アプリ内決済機能

アプリ内で商品やサービスを販売する場合は、決済機能の導入が必要です。
これにより、セキュリティ強化や決済手数料が発生します。決済機能を搭載するということは個人情報の取り扱いが増え、セキュリティ面での対策も必須となります。費用に大きく影響するため、必要な機能であるかどうかを明確にすることが大切です。

デザイン制作

アプリのユーザビリティを高めるためには、UI/UXの設計が重要です。アプリデザインはユーザー体験に直結し、使いやすさや見た目の美しさがアプリの評価を左右します。専門のデザイナーを使うか、エンジニアが兼務するかで開発コストが変わります。
これらを明確にしておけば、より正確な見積もりが得られます。

スマホアプリ開発費用の相場と内訳

スマホアプリを開発する際、費用の見積もりの内訳は、開発期間や開発工数、エンジニア人件費、デザイン費用、サーバー費用、公開後の保守費用、OSアップデート費用などが挙げられます。
日本でのアプリ開発の費用平均は350万円ほど、小規模であれば200万円ほど、大規模・複雑な要件になると2,500万円ほどのケースもあります。

開発期間・開発工数

スマホアプリ開発の際、アプリの複雑性や要求される機能により、開発にかかる時間とそれに伴う工数は大きく変わります。
一般的に、単純なアプリの場合は数週間から数ヶ月、複雑なものでは数ヶ月から1年以上の期間が想定されます。開発工数も同様に、複雑性によって変動します。例えば、ユーザー情報を管理する機能や決済機能を組み込む場合には大きな工数が必要です。一般的なスマホアプリ開発の工数の目安は下記の通りです。

開発工程 工数
要件定義 50時間
基本設計 100時間
詳細設計 200時間
インデックス・単体テスト 300時間
結合テスト 100時間
システムテスト 50時間

エンジニアの人件費

アプリ開発に関わるメンバーの人件費は、見積もりを左右する大きな要素です。
プログラマーやエンジニアは、そのスキルや労働時間により費用は変動します。個人プログラマーで40万円から、大手企業のプログラマーで50万円から、システムエンジニアは対応レベルによって70万円からなど、1ヶ月1人あたりの人件費の目安はありますが、アプリの規模や要件の複雑さが増すほど人件費も増します。

固定費

アプリ開発にあたり、ドメイン費用やSSL証明書費用など月間または年間でかかる固定費があります。
スマホアプリの場合はgoogleやAppStoreへのアカウント登録費用も必要です。月間のコスト、年間のコスト、発生都度のコストを考慮した見積もり依頼が重要です。

OSアップデートに対応する運用費用や保守費用

AndroidやiOSは定期的にOSをバージョンアップします。スマホアプリ開発後、新しいOSに対応させるためのメンテナンスには費用が発生するため、見積もりの段階で運用費用や保守費用についても確認しておくと安心です。
過去にiOS11へのアップデートにより、32ビットのアプリは動作しなくなる事例がありました。このような状況を避け、ユーザーに安心してアプリを利用してもらうためには、OSのアップデートに伴うメンテナンスが必要です。

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